6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案を紹介します。
事案の概要
依頼者ご夫妻は、未成年のお子様が一名いた他、不動産等それなりの資産がある状況でしたが、夫婦関係が冷え切っていたことから、ご相談に来られる数年前から、当事者で離婚の話をしていましたが、毎回うやむやになっていました。
夫側から、離婚調停を申立て、相当額の財産分与も提案しましたが、妻側が離婚を決断できないため話が進まず、これ以上は当事者で解決することが困難と判断されて、ご相談に来られました。
解決までの流れ
お話を聞く限り、実質的には夫婦関係は破綻しており、あとは適正な財産分与を実施して、お互いが新しい生活を始めることが相当と考え、夫側からのご依頼に基づき、妻側に離婚の協議を求める通知を発送しました。
妻側から話を聞いてみたところ、妻側が感情的になっているなどの事情により、任意に離婚を決断することができない状況であることが明らかでした。
そこで、継続中の調停については、直近の期日で不調とし、速やかに訴訟を提起しました。
依頼者は、長年にわたる離婚協議に疲弊しており、早期に適正な内容で解決したいとの希望がありましたので、訴訟提起の時点から、財産関係は誠実に開示し、争点を明確化し、妻側の決断を促す方針で手続きを進めました。
妻側も弁護士を立てて争ってきましたが、早期に争点を明確にしたことで、離婚そのものは避けられないことを前提に、双方弁護士、裁判所も和解に向けての調整に早期に入ることができ、最終的には、数年にわたって解決できなかった離婚問題が、証人尋問前に和解で解決することができました。
解決のポイント
1. 離婚協議、離婚調停、離婚訴訟、いずれの手続きによる解決が妥当なのかを、専門的な見地から判断したことで、最短で解決に至ることができた事例
2. 訴訟提起の段階から、想定される争点の全てを提示したことで、訴訟自体もスムーズに進行することができた事例
- 約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
- 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において、慰謝料総額300万円を認めさせた事案
- 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し700万円の支払いを受けた事例
- 不動産持分を移転する代わりに金銭を夫から要求されていた妻が、不動産持分に加え、財産分与や養育費増額することに成功した事例