不動産持分を移転する代わりに金銭を夫から要求されていた妻が、不動産持分に加え、財産分与や養育費増額することに成功した事例
離婚にあたり、不動産持分を移転する代わりに1100万円を支払うよう夫から要求されていた妻が、弁護士介入後、不動産持分に加え、夫から約250万円に相当する財産分与を受け、養育費についても算定表より3万円増額することに成功した事例を紹介します。
事案の概要
依頼者 | 40代女性 |
相手方 | 40代男性 |
子ども | 未成年2人(いずれも14歳以下) |
相談者は、性格の不一致を理由に約15年連れ添った夫と離婚することとなりましたが、夫から、自宅不動産(夫と相談者の父親との共有となっている)について、夫の持分を相談者に移転することと引き換えに、1100万円を支払うよう要求されたため、当事務所に相談に来られました。
解決までの流れ
当事務所の弁護士が介入したのち、夫側も弁護士を立てたため、代理人同士での交渉となりました。
当事務所の弁護士が、夫に学資保険や確定拠出年金、退職金請求権等の財産があること等を指摘し、相談者が不動産持分の分与を受けてもなお、夫から相談者へ財産分与をする必要があることを適切に主張した結果、夫側は当初の主張を取り下げ、相談者に対し、不動産持分(約650万円の価値)のほか、約250万円相当の価値のある学資保険の名義変更に応じ、離婚成立となりました。
また、養育費についても、子供が私立学校に通っていること等を理由として、いわゆる算定表より3万円増額することに成功しました。
解決のポイント
1. 弁護士が適切な財産調査・主張を行ったことにより、相手方の要求を退け、適切な財産分与が受けることができた。
2. 弁護士の介入により、養育費の上乗せが可能になった。
- 約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
- 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において、慰謝料総額300万円を認めさせた事案
- 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し700万円の支払いを受けた事例
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