不貞を働いた夫と相手方に対する慰謝料請求において訴訟を提起し、一括で350万円支払う旨の和解を成立させた事例
不貞を働いた夫と相手方に対する慰謝料請求において訴訟を提起し、一括で350万円支払う旨の和解を成立させた事例を紹介します。
事案の概要
依頼者 | 妻・20代女性 |
相手方 | 夫・20代男性 |
子ども | 1人 |
相談者(妻)と、相手方(夫)は、4年前に結婚し、子供1人が誕生しましたが、子供が生まれてから半年ほど経ったことから、夫が深夜まで帰宅しない日が増え始め、女性(不貞相手)と密会していたことが発覚しました。
相談者(妻)は、子供のことも考えてなんとか再構築したいと考えておりましたが、夫は、その後、一方的に自宅を出て行き、離婚を要求してきました。
相談者(妻)は、夫が自宅を出て行った後、不貞相手の女性とラブホテルで密会していることを突き止め、その証拠を持参して、当事務所へ相談に訪れました。
解決までの流れ
当事務所の弁護士は、すぐに相手方との間で交渉を開始しました。交渉では、相手方(夫)は、不貞を頑なに認めようとせず、金銭の支払いには応じるが、不貞相手への請求については破棄するよう求めてきました。相談者(妻)としては、不貞相手への請求の破棄は到底納得のいかないことでした。
そこで、当事務所の弁護士は、相談者(妻)の意向を十分にお伺いし、訴訟提起した場合のメリット・デメリットをご説明した上で、相談者(妻)のご意向に従い、相手方(夫)と不貞相手を共同被告として、慰謝料請求訴訟を提起しました。
慰謝料請求訴訟においても、相手方らは不貞行為を否認しましたが、当事務所の弁護士が同居時における不貞に関する細かな証拠を積み重ねて主張をした結果、訴訟手続き内において、裁判所からも当方に有利な心証が示され、最終的に、相談者(妻)と相手方(夫)が離婚をするとともに相手方らが相談者(妻)に対して一括で350万円の支払いをするとの内容で和解が成立しました。
解決のポイント
1. 婚姻関係破綻以前の不貞について直接的な証拠がなかったが、細かな証拠の積み重ねにより、裁判手続きにおいて有利な内容の和解をすることができた。
2. 相談者にメリット・デメリットを十分にご説明の上手続きを進めたことにより、相談者も納得の経過を経て解決した。
- 約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
- 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において、慰謝料総額300万円を認めさせた事案
- 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し700万円の支払いを受けた事例
- 不動産持分を移転する代わりに金銭を夫から要求されていた妻が、不動産持分に加え、財産分与や養育費増額することに成功した事例