【面会交流】試行的面会交流とはどのような制度か
現在、夫との間で、離婚調停を行っています。7歳になる長女の親権については、私が取得する方向で話は進んでいるのですが、夫側からは定期的な面会交流を求められています。
私自身も長女の成長のためには、離婚後も夫と定期的に交流した方がいいのではないかと思っていますが、長女はしばらく夫に会っていないせいか、夫と会うことに消極的な様子で、私自身夫に会わせていいのか判断に困っています。
こうした状況を踏まえ、調停委員から試行的面会交流の話が挙がりました。試行的面会交流とは、どのような制度なのでしょうか。
試行的面会交流とは、面会交流が争点となっているような場合に、家庭裁判所調査官立会いの下で面会交流を試験的に行い、その交流の様子を観察したり、交流が順調に行われるよう働きかけをしたりすることをいいます。
調停の期日において行う場合と、調停の期日間に行う場合とがあり、家庭裁判所内の児童室のようなところで行われることが多いです。
多くの児童室は、壁の一部がミラーになっており、外側から児童室の様子を観察できるような作りになっていたり、児童室内の様子を観察できるモニターが設置されていたりするため、監護親、代理人、調停委員などが外からその様子を見て、交流の様子を観察することとなります。
試行的面会交流の実施により、子供の本当の気持ちが判明し、その後の面会交流の手続が大きく進行するようなケースもあるため、最近では、試行的面会交流が実施される例が増えてきているようです。