約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
不貞行為、財産分与、未払い婚姻費用等を理由に、相手方弁護士から約600万円の請求を受けた案件について、請求額を約400万円減少させて解決した事例を紹介します。
事案の概要
依頼者は、不貞行為等を理由に、配偶者側弁護士から離婚等調停を申し立てられましたが、その請求額は、調査に要した費用等すべて含め600万円を超える請求でした。
調停委員の対応も、相手方が弁護士を付けていることもあって、相手方よりの進行であったため、相手弁護士の言い分通りに払うのが正しいことかもわからない状況の中、当事務所に相談に来所されました。
解決までの流れ
相談を受けた担当弁護士が事情を確認する限り、相手方の弁護士の請求する金額は、因果関係含めて認められないと考える請求であったことや、その他の論点、離婚した後の養育費や財産分与についても、評価が一方的であり、適切な反論をすれば、適正な解決金額まで減少させることが可能と考え、対応の依頼を受けることになりました。
期日では、過去の裁判例や、証拠関係の評価について、適切な主張立証をし、また、相手方が意図的か否かはともかく、請求額を減少させる要因になるにもかかわらず、明らかにしていなかった事実関係を、証拠関係や事実経過からすれば当然想定されると考えた当事務所の弁護士が追及してこれを明らかにさせたことで(詳細は事案の特定の可能性があるので省略します。)、最終的には、穏当な金額(相手の当初請求額のうち、3分1の以上を撤回)で和解をすることができました。
なお、受任から解決までの期間も、約5カ月と、比較的争点の多い案件ですが、比較的早期に解決することができました。
解決のポイント
1. 相手方の請求額を減額させるポイントとなる事実、証拠を適切に指摘・提出したこと
2. 経験則上推認される事実関係を追及してこれを明らかにさせたことで、公平な解決が図れたこと
- 約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
- 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において、慰謝料総額300万円を認めさせた事案
- 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し700万円の支払いを受けた事例
- 不動産持分を移転する代わりに金銭を夫から要求されていた妻が、不動産持分に加え、財産分与や養育費増額することに成功した事例