法定原因がない離婚請求を交渉のみでスピード解決した事案
法定原因がない離婚請求を交渉のみでスピード解決した事案を紹介します。
事案の概要
依頼者 | 夫・30代男性 |
相手方 | 妻・30代女性 |
相談者は、約10年前に妻と結婚しましたが、婚姻の3年後には、性格の不一致から、双方合意の上で別居するに至りました。なお、夫婦に子供はいませんでした。
別居後、相談者は妻に対して生活費を支払い続けながら生活していましたが、別居後相当期間が経過し、もはや夫婦としてやり直すことは難しいと考え、妻との離婚について相談するため、当事務所に訪れました
解決までの流れ
当事務所が、相談者の話を伺った結果、相談者は、裁判所での基準に比してかなり高額な生活費を妻に対して支払っていたことが分かりました。また、相談者としては、妻が病気であることから、当面の生活費として、離婚の際に、少額の金銭的給付をすることは問題ないとのことでした。
そこで、当事務所は、早速、妻と連絡を取り、相談者の意向を伝えました。
妻は、当初、頑なに離婚を拒み、離婚する場合には、高額な金銭的要求を行うことも考えるとの姿勢を見せました。
当事務所は、妻に対し、法律的にそのような要求は認められないことと、相談者からの提案は、決して法律的に妻に不利益なものではないことを、粘り強く説明しました。
すると、当初は頑なであった妻の態度は、徐々に軟化し、最終的には、相談者の提案通りの内容で、早期に離婚が成立しました。当事務所が事件を受任してからわずか1ヶ月ほどのスピード解決でした。
解決のポイント
1. 第三者の専門家である弁護士が介入することにより、感情的な問題で当事者同士の話し合いが難しい離婚について、早期の和解が実現しました。
- 約600万円の請求(不貞行為-財産分与-婚姻費用等)された事案で、約400万円減少させて解決
- 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において、慰謝料総額300万円を認めさせた事案
- 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し700万円の支払いを受けた事例
- 不動産持分を移転する代わりに金銭を夫から要求されていた妻が、不動産持分に加え、財産分与や養育費増額することに成功した事例