モラルハラスメント
モラルハラスメント(モラハラ)とは、精神的暴力、嫌がらせのことです。
簡単に言うと、家庭内におけるいじめのようなものです。
実際に暴力を振るうドメスティックバイオレンス(DV)とは違い、モラルハラスメントは、言葉や行動、態度によって相手に精神的苦痛を与えます。
モラルハラスメントの被害者は、加害者から支配されることにより、思考力、判断力、行動力等が低下していくと言われています。そのため、モラルハラスメントの被害を受けているにも関わらず、ご自身では被害を受けていることに気が付かないケースがとても多いです。
当事務所にご相談に来られる方の中にも、モラルハラスメントの被害者が多くいらっしゃいます。
本を読んだり、第三者から話を聞いて初めて、「まさにうちの夫のことだ!」と、自分が被害者であることに気付くのです。
モラルハラスメントも、十分に離婚の原因となる可能性があります。
ただし、モラルハラスメントを理由に離婚するためには、配偶者の言動が、第三者から見ても耐えがたいものといえなければなりません。そのための証拠(日記・録音・メール履歴など)をできる限り残しておくべきでしょう。