熟年離婚のメリット・デメリット
熟年離婚のメリット・デメリット
熟年離婚を検討されるタイミングとしては、結婚して以来徐々に溜まっていた配偶者への不満が、「子供の独立」「夫の退職」といった熟年期に起こる人生のイベントが引き金となる場合が多いようです。
いざ離婚を決断する前に、離婚する場合のメリットとデメリットを一度冷静に整理することをお勧めします。主なものとしては以下のようなものが考えられます。
熟年離婚をするメリット
夫が原因となっている悩みから開放される
- 家庭内暴力
- 夫による金銭的な問題
- 舅、姑との関係
- 介護
- 浮気
新しい生活を始められる
- 冷め切った夫婦関係からの脱出
- これまでできなかった趣味・生活(旅行など)
- 新しい恋愛
金銭問題
- 明確な財産分与により線引きがはっきりする
- 年金を自分名義で受け取ることができる。
熟年離婚をするデメリット
- 世間体が悪くなる
- 経済的な安定を得づらくなる
- 勤める必要性が高くなる
- 衣食住の質が下がる
- 老後の生活が保証されない
これらのデメリットの中でも、特に金銭に関するデメリットは深刻なものであるといえます。金銭に関する問題を解決しなければ、実質的に離婚後の生活は破綻してしまいますので、この問題は解決しておかなければなりません。
金銭に関するデメリットを回避する上で一番現実的な方法は、離婚に際して、より多くの離婚給付を受けることです。
離婚給付とは、財産分与と慰謝料の支払いを併せたもののことをいいます。適正な金額の離婚給付を獲得するためには、離婚を申し立てるまでの周到な準備が必要です。専門家である弁護士のアドバイスを受けることが一番の近道といえます。